公共施設などの建設・維持管理・運営などを行政と民間が連携して行う「PPP/PFI」手法の先導的な事業について、内閣府が創設した第1回優良事例表彰で、岡山県津山市の「旧苅田家付属町家群活用事業(城下小宿糀や)」が、人口20万人未満の部で最優秀賞の「大臣賞」を受賞した。
同事業は津山市が城東地区にある同町家群を1棟貸しの宿泊施設にリノベーションし、施設運営にPFIコンセッション(独立採算型)を導入。運営はHNA津山が行っている。
取り組みでは、市の管理コストをゼロにした上に、20年間で運営権対価7405万円が市に納入される。また、訪日外国人観光客を含めた宿泊者数が年間1400~1800人で安定的に推移しており、施設周辺への店舗オープンなど民間投資が誘発されるなど地域経済の活性化に貢献していることなどが評価された。
人口20万人以上の部に21件、20万人未満の部に42件の応募があった。表彰式は先月28日、内閣府で行われ、谷口圭三市長が自見はなこ内閣府特命担当大臣から表彰状を受け取った。
12日の定例会見で谷口市長は「市が進めてきた活性型行革について高い評価を実感した。公民連携の動きをさらに加速させ、活力ある地域を創造していきたい」と述べた。
市長は22日、PFI法25年の節目を記念して、ふるさと財団が企画・主催する「公民連携フォーラム」のパネルディスカッションに、公民連携を進めている自治体を代表して登壇する。