第77回県北軟式優勝野球大会(津山朝日新聞社主催、津山野球協会主管、内外ゴム、スポーツショップムサシ協賛)の最終日は15日、岡山県津山市勝部の津山スポーツセンター野球場で準決勝、決勝の3試合が行われた。決勝はNK中村工業所が津山市役所を3ー2で制し、前身のハマショウから10年振り2回目の栄冠に輝いた。
同協会加盟Aクラス11チームが出場し、準決勝は津山消防署と津山市役所、NK中村工業所と日本植生が戦った。決勝は、昨年の覇者の津山市役所と、リーグきっての強豪・NK中村工業所が激突し、息詰まる攻防が繰り広げられた。
【決 勝】
NK中村工業所
01002 3
20000 2
津山市役所
(N)八木優、栃岡―岸本
(津)永松、片山―河野
▽二塁打=水江(N)
◇球審=岡本◇一塁=江見◇二塁=岸本◇三塁=東内
◎…初回津山市役所は一番岡野のセンター前ヒットと盗塁を足掛かりに、相手内野手のエラーや五番山本の犠牲フライで幸先よく2点を先取した。一方、NK中村工業所は2回、センター前ヒットの四番八木を一塁に置き、五番水江が右中間突破の二塁打を放ち1点を返し流れを渡さず試合は進んだ。
中盤、両チームランナーは出すが得点とはならず5回の攻防をむかえた。5回NKは、一番岡本、二番矢野の連続バントヒットと盗塁で得た一死2・3塁のチャンスに、四番八木が一二塁間を破り2者を迎え入れ逆転に成功した。粘る津山市役所もその裏、一番岡野、三番岡本両者ともこの試合3本目となるヒットを放ち、二死満塁の一打サヨナラのチャンスを作ったが、2回よりリリーフしたNK栃岡投手の力投の前に、最後の打者はセンターフライに打ち取られゲームセットとなった。一投一打手に汗握る熱戦となり、決勝戦にふさわしい好ゲームを繰り広げた両チームに拍手をおくりたい。
NK中村工業所・大津広宣主将の話 年代もバランスよくベストな布陣がそろい、監督、キャプテンのもとチームが一つになっている結果。とても楽しみなチームになってきました。
閉会式では本社から優勝、準優勝チームに優勝旗や盾、記念品などを贈呈し、柿内穂会長が最優秀選手らを表彰、「この伝統の大会を、大勢の関係各位の協力で無事に開催できたことに心より感謝申し上げたい」とあいさつし、熱戦に幕を閉じた。
【表彰】◇最優秀選手賞=八木優宗(NK中村工業所)◇敢闘選手賞=岡野洋介(津山市役所)◇優秀選手賞=水江崚太(NK中村工業所)岡本崇(津山市役所)