岡山県津山市出身の柔道66㌔級・林海佑さん(18)=作陽学園高校3年=が、U21柔道日本代表メンバーに選ばれた。ドイツ・ブレーメンで3月下旬に開かれるジュニア国際大会に出場予定で、「初の大舞台でも優勝を狙う」と闘志を燃やしている。
林さんは同校柔道部のエースとして活躍し、来月から山梨学院大学へ進学。昨年3月の第45回「全国高校柔道選手権大会」個人戦で優勝して日本一になるなどした活躍から、全日本柔道連盟が男子各階級(60キロ~100キロ超)計8人のメンバーに選抜した。背負い投げや内股、そで釣込腰といった多彩な投げ技を得意とする。
南小2年生のころ福岡道場(横山)に入門。鶴山中時代は主将を務め、強豪の作陽高(現作陽学園高)へ。
2月中旬に帰省し27日、原点の道場を訪れて代表ユニフォームを着た姿を恩師や先輩、後輩たちに披露。打ち込みや乱取りなどの練習に汗を流した。
福岡道場から日本代表選手が出るのは1982年の創設以来初で、松本英治代表(58)=自営業、横山=は「後輩たちに夢を与えてくれて誇らしい。小学生の頃から負けず嫌いで、きつく単調な基本練習も納得いくまでやる努力家だった。これからも一本を取り切る攻めの柔道を貫き、焦らず1歩ずつ前進してほしい」とエールを送る。
林さんは「まずはフィジカルを強化するとともに、日本人とは組手の違う外国人選手に対応できるようにしたい。大学では全日本ジュニアで優勝し、ゆくゆくはシニアの日本代表になって世界で活躍できる選手になりたい」と表情を引き締める。