「津山城もみじまつり」(同実行委主催)が16日、岡山県津山市山下の同城(鶴山公園)を会場に開幕した。森の芸術祭と合わせて24日までの間、能舞台やグルメフェスティバル、アトラクション、ライトアップといった多彩な催しで晩秋の津山を盛り上げる。
この日は、オープニングセレモニーが表中門で開かれ、津山鶴丸太鼓が威勢のいいばちさばきを披露。二の丸では、華やかな番傘アートが設置され、訪れた人たちは色づき始めのイロハモミジなどをめでながらゆっくりと散策していた。台湾から来た外国人旅行客・ココさん(70)は「日本の伝統を感じる美しい景色」と称賛。
つるまる広場では土日曜日(16、17、23、24日)に開催するご当地グルメフェスティバルと特設ステージのパフォーマンスが始まり、津山ホルモンうどんといった自慢の料理を提供する地元の飲食店や団体の屋台がずらり。市内中学、高校の吹奏楽部が奏でる音楽が会場に響き、観賞や食事を楽しむ人たちでにぎわっていた。
このほか、期間中は華道、茶道団体が「美作国大茶華会」と題して表門で展覧会を、23、24日午前10時〜午後3時は鶴山館で「お茶席」(1席500円)を実施。24日は広島県福山市の喜多流大島能楽堂によるワークショップ(午後1〜2時)、平家物語を題材にした「半能敦盛」(午後6〜7時)を開催する。さらに「つやま和牛モモ肉丸焼きパフォーマンス&試食」(17、24日午前10時〜午後3時、500食限定)といったイベントが盛りだくさん。
開園時間は午前8時40分〜午後9時(最終入園8時半)。入園料は高校生以上310円、中学生以下無料。入園者30人以上で団体割り引きあり。
同実行委員長の松岡裕司市観光協会長は「今年は紅葉がやや遅めで一週間後が見ごろと予想している。さまざまなイベントとともに色づくモミジ、カエデ、イチョウの美しさをぜひご堪能していただきたい」とPRしている。
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