県内の優秀な青年農業者に贈る「矢野賞」(公益財団法人矢野恒太記念会主催)の本年度受賞者3人が発表され、県北からは馬場克典さん(40)=真庭市三崎=が選ばれた。贈呈式は21日、東京都内で開かれる。
馬場さんは、海上自衛隊を除隊して2006年、建設業と兼業でブドウを栽培していた家業の後継者として就農し13年、果樹栽培に専業化。シャインマスカット、ニューピオーネ、オーロラブラックを主力に綿密な観察力で品質を高め、品種や作型の組み合わせも工夫しているほか、作業の効率化、省力化を図り、地域トップクラスの栽培面積を実現している。
青年農業者クラブでは役員としてプロジェクト活動を盛り上げ、地域ではブドウ部会の役員としてレベル向上、就農アドバイザーとして新規就農者の受け入れ体制整備にも尽力。
「諸先輩や関係者の皆さんの指導のおかげ。受賞を激励と受け止め、今後もブドウの品質向上、真庭市の産地化のために頑張りたい」と話している。
同賞は農業青年の育成に尽力した第一生命保険創立者・矢野恒太氏(岡山市出身)の功績顕彰のため1954年創設され、69回目。
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馬場克典さん
「矢野賞」本年度受賞者3人発表
- 2022年9月29日
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