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「苦渋の決断」 美作大学・短期大学部 2025年度以降学生の募集を停止 定員割れ続き「回復できる現象ではない」/岡山・津山市

行政・公共 会見する藤原理事長(左から2人目)と鵜﨑学長(3人目)=岡山県津山市の美作大学で
会見する藤原理事長(左から2人目)と鵜﨑学長(3人目)=岡山県津山市の美作大学で
         

 美作大学=岡山県津山市北園町=が7日発表した短期大学部の2025年度以降の学生の募集停止。背景には美作地域の18歳人口の減少、4年制大学志向の高まりといった社会状況の変化がある。来年度の入学者が卒業する25年度末で廃止される見込みで、鵜﨑実学長は会見で「苦渋の決断」と述べた。

 同短大には幼児教育学科(入学定員70人)と栄養学科(同40人)がある。18年度までは定員計110人を充足していたが、19年度から急速に落ち込み、定員割れが続いていた。多くを占めていた県外からの入学者の減少やコロナ禍も重なった。本年度は幼児教育学科35人、栄養学科23人が入学し、入学定員充足率は53%(22年度57%)と2年連続で50%台になっている。

 慎重に検討を重ねてきた結果、4日の美作学園の理事会で決定。「回復できる現象ではない」と経営判断した。

 また、中国・四国地域の短大が置かれている現状として、在学生数が93年の4万5000人から22年には8000人弱と83%減少し、学校数についても66校から31校と半分以下になっている厳しい状況がある。

 同学園は、高等教育機関を美作大学に集約し、今後も地域の暮らしを支える教育・研究の充実と強化を図っていく方針。短大の教職員は美作大学に移るなどして対応し、解雇者は出さないとしている。幼児教育学科については来年度から入学定員を40人にする。

 会見で藤原修己理事長は「本当はこの地域に必要だが、地域の18歳人口が減る中、経営的な観点に立つと難しい状況で、残念ながら募集を停止することを決断した」とした上で、「短大に起きていることは、いつか美作大学にも波が起きてくると感じている」と懸念を示した。

 鵜﨑学長は「短大の教員たちは1人でも多くの最終学年を大切に育て社会に送り出したいと思っている。これまで蓄積してきた教育に全力を尽くし、最後まで務めを果たしたい」と述べた。

 同短大は1951年に創立し、これまでに1万3000人を輩出している。


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