那岐山イメージの作品完成 彫刻家・伊藤哲一さん 町内に滞在し制作/岡山・奈義町

芸術
石彫「那岐の杜」と滞在制作した伊藤さん=岡山県奈義町で
         

 岡山県奈義町の現代美術館(同町豊沢)北側の駐車場にこのほど、同町に昨年12月から滞在し、作品を制作をしていた彫刻家・伊藤哲一さん(48)=千葉県館山市=による新作の石彫が設置された。


 新作「那岐の杜」は、那岐山とその森や滝などをイメージした半抽象の造形で、高さ180㌢、幅115㌢、奥行き65㌢、重さ約2㌧。黒御影(みかげ)石を使い、手彫りののみ跡を残したり、磨きを入れたりと表面の質感にも変化をつけて表現している。


 伊藤さんは東京都出身。高校時代に彫刻家を志し、東京芸術大学、同大学院彫刻専攻を経て、国内各地で精力的に活動を展開している。作家が滞在しながら作品を制作する事業「アーティスト・イン・レジデンス」の一環で同町が招へいし、B&G海洋センター艇庫(同町荒内西)をアトリエに制作した。


 「さまざまな要素を盛り込んで那岐山の自然の豊かさを表現した。滞在中、温かく接してくれた地域の皆さんに感謝している」と話している。


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