◎…穂が出る前に稲を収穫する「青刈り」が津山市内で始まった。青々とした稲わらは乾燥させて正月用のお飾りの材料になる。
◎…下田邑の農業・中島昭治さん(78)、千恵子さん(74)夫妻は自宅そばの田んぼで20日から作業。夏空の下、バインダーが小気味よいエンジン音を響かせながら、80㌢ほどに育った稲を次々に刈り取っていく。雨が少なく例年よりやや丈が短いものの、良質に育ったという。
◎…地域伝統の「作州飾り」と呼ばれる形を受け継ぐ夫妻。お飾り作りは9月中ごろに始まる予定で、毎年1000個以上を手作りする。「新型コロナウイルスの収束を願うとともに、生産者が少なくなった作州飾りを大切に守っていきたい」。真夏の■正月準備■は8月上旬まで行われる。
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夏空の下、正月のお飾りに使うための稲を収穫する中島さん