インフルワクチン不足

行政・公共
         

 新型コロナウイルスとの同時流行を懸念してインフルエンザの予防接種を受ける人が増えたため、インフルエンザワクチンが不足している。津山市内の医療機関でも予約分以外の在庫はほぼない状況だ。ただ、今季の県内のインフルエンザ発症数は非常に少なく、市医師会は冷静な対応を呼びかけている。
 「病院に行ったがワクチンがないといわれた」。そうした相談が11月中旬ごろから予防接種を担当する市健康増進課に寄せられるようになった。病院の外来には「何でないのか」といった声が相次いだ。
 ワクチンはシーズン前に必要となる本数を想定して製造され、各都道府県に割り当てられる。厚生労働省によると、今冬のワクチンの最終出荷量は過去5年で最も多い6680万人分(昨年5920万人分)。10月から、重症化リスクの高い高齢者らから優先的に受け始めた。
 各自治体では同時流行対策として独自の接種費用の助成を行い、県は小学生以下の接種を無料化。そうしたなか接種希望者が一気に増え、津山地域に配分されたワクチンは11月中旬には底をついた。例年は1月末ごろまでワクチン接種が行われるが、新たな入荷予定はない。
 県内の定点当たりのインフルエンザ感染報告数は11月30日〜12月6日は4人だった。同時期の全国の総数は63人(前年同期4万7200人)と非常に少ない状態が続いている。
 市医師会は「今後もこのような少ない状態が続くかどうか不明だが、手洗い、マスク着用、手指消毒、三密を避けるなどできるだけ新しい生活様式を守っていただきたい。万が一インフルエンザにかかっても新型コロナ感染症とは違い有効な薬剤もあるので慌てないでください」としている。
 また、「病気になって慌てるのではなく、日ごろから自分の体調を管理してくれる〝かかりつけ医〟を持っていただきたい」と呼び掛けている。


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