岡山県は13日、モモやナシに被害を与える「果樹カメムシ類」の大量発生が懸念されるとして、県内全域に病害虫発生予察注意報を発令した。同害虫に関する注意報は6年ぶりで、生産農家に対策の徹底を呼びかけている。
対象はチャバネアオカメムシ(体長10〜12ミリ)とクサギカメムシ(同13〜18ミリ)。針状の口を果実に刺して果汁を吸い、果実にくぼみができるなど商品価値を下げる。
県農業研究所=岡山県赤磐市=が1〜10日に実施した調査で、平年の4倍以上の数を確認。8日の巡回調査でもほ場での被害発生率が例年より高かった。
県農産課は「気温が高いと活動が活発化する害虫。発生に応じて薬剤散布や早めの袋掛けをしてほしい」としている。
カメムシ大量発生の恐れ 病害虫発生予察注意報発令/岡山県
- 2020年5月16日
- 経済・産業