知的障害者が入居するグループホーム・メゾンきさらぎ(川崎)で元管理者による入所者への虐待があったとして県が先月、運営する社会福祉法人・津山社会福祉事業会(同)に対し、障害者総合支援法に基づく改善の勧告をしていたことが分かった。
県と同法人によると、元管理者は50代女性で2017年4月から同グループホーム所長を務め、20年7月に退職。在任中、入居者から私物のテレビ1台を取り上げ、返却時に壊れていたため修理代を支払わせたほか、複数の入居者に「ぐずぐず言うと入院させる」などと暴言を吐いていたという。
勧告は先月16日に出され、私物を同意なく取り上げた行為や暴言が心理的虐待、修理代金を払わせたことが経済的虐待に当たると指摘。このほか入居者の預かり金が一時不明になっていたことなども確認され、不適切とし、今月15日までに報告書を提出するよう求めている。
同法人の戸室敦雄理事長は「本人も反省していると聞いたが、指導監督が不十分だった。このようなことが起こらぬよう、研修などを通じて職員の資質向上を図る」としている。
グループホーム・メゾンきさらぎ(川崎)で元管理者による入所者への虐待があったとして、運営する津山社会福祉事業会に対し、障害者総合支援法に基づく改善の勧告
- 2021年4月2日
- 行政・公共