ワクチン接種加速のため、県が独自の会場開設

医療・福祉
         

 岡山県は新型コロナウイルスワクチン接種を加速させるため、独自の集団接種会場を岡山市内に2カ所開設する。米国モデルナ社製を使用し、6月中旬から接種を開始予定。当面は医療従事者と高齢者施設の職員を対象とし、両会場合わせて1日最大1500人の実施を目指す。
 会場は県南部健康づくりセンターと川崎医科大総合医療センター(いずれも同市北区)。岡山大学病院と川崎医科大の医師や看護師らが接種を担い、土日祝日も実施する。モデルナ社のワクチンは、米国ファイザー社製同様2回の接種が必要。
 県内で接種対象の医療従事者約8万人のうち、1回目の接種を受けたのは83%、2回目を終えたのは約50%で、未接種の約1万2000人と、医療現場で実習する医学部生や看護学生も追加対象となる。高齢者施設に勤務する職員は、クラスター(感染者集団)発生のリスク低減につなげる狙い。現在、対象者の絞り込みを進めている。
 県ワクチン対策室で「医療従事者の接種を進めることでワクチンの打ち手を増やすことができ、市町村の支援、県全体の接種の底上げにつながる」としている。
 都道府県独自の集団接種会場の設置は、7月末の高齢者接種完了を目標とする政府が導入検討を要請。2、3カ月程度の継続や医療従事者の確保などを要件に、会場使用料や備品購入費などを国が全額補助し、宮城、群馬、愛知県などがすでに設置している。


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