上河原の学習塾経営・石川富民さんによる油彩画展「みどりの饗宴」が沼のくらやアートホールで開かれ、新緑をテーマにした意欲作が来場者の目を楽しませている。5日まで。
石川さんは独学で描写方法を確立してきた。学生時代は多くのモチーフを描いてきたが徐々に「目の前のきれいな新緑の景色を再現したい」と思うようになったという。今回は20年間の作品の中から31点を出展。
水色や青色で着彩せずに、水が流れる様子を表現した「山女魚(ヤマメ)が跳ねた」「カワセミの一瞬の動きに見惚(ほ)れた」、沼の弥生住居跡の橋に着眼した「弥生の里には不似合いな橋」、緑一色の中、薄桃色が印象的な「ツツジが咲いている頃」など、どれも清らかな水の流れや、あたたかな光を柔らかいタッチで描いた作品に心が洗われる。
石川さんは「新緑の美しさを絵にしたいといつも考えている。満足のいく作品ができたら良いなと考えていて、それに近づくためにこれからもずっと絵を描き続けたい」と話している。
午前10時〜午後5時。
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作品を鑑賞する人
上河原の学習塾経営・石川富民さん「みどりの饗宴」油彩画展
- 2022年6月3日
- 芸術