奈義町がB&G財団の防災拠点に選出

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各地で頻発する災害を受け、公益財団法人B&G財団(東京都)が本年度から全国の自治体と整備している防災拠点に奈義町が選ばれた。有事に使用する重機や機材の配備と人材育成に3カ年で計約3900万円が助成され、周辺市町村を含めて迅速に災害支援活動を行う体制を構築する。
 計画では、同町B&G海洋センター(柿)に防災倉庫(約72平方㍍)を新設し、ショベルカー、ダンプカー、救助ボート、発電機、投光器、避難所用の間仕切りなどを年度内に配備。助成費約3000万円。
 さらに自主防災組織に所属する町民や町職員に、町主催の防災研修会で重機操作、避難所運営などのノウハウを身につけてもらう。人材育成として2023年までに計900万円の交付を受ける。
 町は、災害時の相互応援協定を結んでいる県内全市町村、鳥取県の8市町村で災害が発生した場合、配備された機材や人材を派遣する。
 豊沢の町役場で先月23日、財団の朝日田智昭常務理事が奥正親町長に決定書を授与式し「住民の安心安全に寄与するよう機材を活用してほしい」とあいさつ。奥町長は「災害はいつどこで起きてもおかしくない。有効に使っていく」と述べた。
 同財団はB&G海洋センターのある自治体の申請を受け本年度、25カ所を防災拠点に選定し、県内では奈義町と矢掛町。将来的には100カ所の設置を目指している。

防災拠点に選ばれ、助成決定書を受け取る奥町長


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