任期満了に伴う奈義町長選・町議選は5日投開票され、町長選は無所属現職の奥正親氏(64)が、無所属前職の笠木義孝氏(73)を激戦の末にわずか95票差で退け、再選を果たした。
午後8時15分すぎ、同町広岡の選挙事務所で当確の知らせを受けた奥氏は、集まった支持者たちと喜び合い、万歳三唱。
「この選挙戦を勝ち取ることができたが、批判もあり、身の引き締まる思い。人口減少対策、少子化対策により若い人が魅力を感じ、奈義町に残ってくれる、Uターン、移住してくれる。高齢者も含め、住み続けたいと思える町づくりを進めたい」と抱負を述べた。
返り咲きを狙い、現町政が民意を反映していないと批判した笠木氏は及ばず、「支援してくれた皆さんの期待に応えることができず、非常に残念」と述べた。
町長選の投票率は77・17%。両氏を含む3氏が立候補し、16年ぶりの選挙戦となった前回(82・16%)を4・99㌽下回り、過去最低となった。投票総数は3687票、無効票80票。
一方、11人(現職6人、新人5人)が争った町議選(定数10)は、現職6人、新人4人が当選。新たな顔ぶれの党派内訳は共産1人、無所属9人。投票率は77・17%で、4年前の前回(82・14%)を4・97㌽下回り、過去最低。
当日有権者数は4778人(男2379人、女2399人)。
奥正親氏(64)無現②、1986年町職員となり、産業振興課長、演習場対策室長、総務課長などを歴任した後、2019年初当選。広島商船高等専門学校卒。