子どもに絵本の読み聞かせをしている人を対象にした講演会が28日、川崎の津山東公民館で開かれ、29人が絵本の世界の魅力や読み聞かせに最適な絵本の選び方について学んだ。
美作大学・同大学短期大学部の松岡信義特任教授が「絵本からの招待」と題して話した。「絵本は教科書に掲載される場合もあるが、教養としての意味合いが強い。大きさや形、絵すべてに作者の意図がある総合芸術であり、現物を見てほしい」と実際に本を手にとって読むことの大切さを語った。
また、読み聞かせのポイントとして「見る、聞くなど子どもの五感を成長させるような絵本を選び、子どもの表情を見ながら語りかけるように読むと良い」と述べた。
また、毛利まさみちの絵本『ももの里』を読み上げるなどして実演した。流郷美枝子さん(78)=上村=は「間の取り方など、とても参考になった。ゆっくり読むと子どもは絵本の世界に入り込むと学んだ」と話した。
市が取り組むつやまっ子読書プラン推進事業の一環として開催した。
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松岡教授の話に耳を傾ける参加者