一匹でも多く救えれば… ボランティアで子猫と里親を橋渡し/岡山・津山市

ひと
左から芦田さん、吉田理事長、田口さん、日神山さん
         

 「とても大変だけれど、かわいくて本当に癒される。それですべてちゃらになります」


 そう話すのは、岡山県北で里親が見つかるまで子猫を預かるボランティアをしている女性3人。津山市のフラワーコーディネーター・田口妙さん(60)とヨガインストラクター・芦田聖子さん(56)、美咲町の学習塾経営・日神山陽子さん(42)。


 3人が預かっているのはNPO法人「犬猫愛護会わんぱーく」(岡山市南区、吉田照明理事長)から依頼を受けた子猫たち。同NPOは犬や猫の殺処分を減らそうと、県動物愛護センター(岡山市北区御津伊田)や保健所などから犬や猫を保護し、譲渡先を探す取り組みを行っている。

 2008年に設立され、これまでに1200頭以上保護(犬猫半々)、そのうち里親が見つかったのは1100頭ほど。県内で約60人のボランティアが活動しており、そのうち県北は5人ほど。


 芦田さんは行き先のない猫を預かり貰い手を探す活動を個人でしていたところ昨年6月、ネットで同NPOを見つけた。一カ月後に子猫6匹のミルクやりを依頼され、「これは大変」と急きょ知人の田口さんに声をかけた。田口さんとともに芦田さんからヨガを教わっている日神山さんは今年5月に活動を始めたばかり。


 生後6カ月くらいまでの子猫がほとんどで、活動を始めて預かっていない期間は2週間しかないという芦田さんは「人間の赤ちゃんと同じでデリケート」と話す。「2時間おきにミルクをやる」「常に睡眠不足」「中学生の娘がいるけれど、遠出できない」「譲渡会は毎週日曜日、県南でしかやっていなくて、そのつど連れていかなくてはならない」―などとかなり大変そう。フードの支給はあるが、完全無償のボランティア。


 「だけど」と3人は口をそろえる。「元気をもらっているのは私たち。里親が決まったときの達成感は何ものにも代え難いですね」。


 ボランティアが不足しており「県北で仲間を増やし、助け合うことで一人ひとりの負担を減らしたい」と吉田理事長(51)。「興味があっても、きっかけがなかった人も多いと思う。一歩踏み出していただいて、一匹でも多くの命を救う活動に参加していただきたい」。


 「県北でも譲渡会を開けるようボランティアを増やしたい」と芦田さん。田口さんは「不幸な猫を増やしているのは人間。命に責任を持つことの大切さを多くの人に伝えたい」。「ボランティアをすることで世界が広がった。少しでも不幸な動物が減るといいですね」と日神山さん。
 


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