岡山県津山市「地域商社」の代表候補者、半鐘屋代表取締役の岡田氏に決定

経済・産業
         

 岡山県津山市は25日、津山地域版「農業ビジネスモデル」の核として10月の設立を目指す「地域商社」の代表候補者が、穀粉製造業・半鐘屋=津山市=代表取締役の岡田裕治氏(46)に決まったと発表した。
 岡田氏は1997年に半鐘屋に入社、2009年から代表取締役。「地域商社事業は日ごろから助けてもらっている農業者に恩を返すチャンスでもある。自分が持つノウハウを提供し、農業と産業の橋渡し役として地元産品の付加価値を高めるなど、圏域の発展につなげたい」と抱負を語った。
 地域商社は津山圏域(津山市、鏡野町、勝央町、奈義町、久米南町、美咲町)の持続可能で強い農業の実現に向け、設立準備が進められている。農畜産物を取り扱い、流通やプロモーションにより、地域経済の活性化を図り、農業者の所得向上などにつなげる。設立準備とその後の運営を担う代表候補者を、4月6〜20日に設立協議会などのホームページで公募。書類審査、面談を行い、選んだ。
 定例会見で谷口圭三市長は「岡田氏は経営する会社で地元産の米や小麦、大豆を加工した商品を扱い、首都圏などへの販路を持つなど、経験と実績が強みとして発揮されると期待する。所得向上という目標達成に導いてもらえる人材だと思う」と話した。


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