津山市の「中・高等教育機能に関する有識者会議」の第2回会合が27日、津山市役所で開かれ、引き続き市内の現状を整理した。美作大の公立化は次回検討するという。
非公開となった協議内容について、座長の今井康好岡山大大学院教育学研究科教授と市みらいビジョン戦略室によると、津山高専と美作大の学生の卒業後の進路に及んだ。
高専は大手企業からの引き合いが多いことから市外に出る傾向が強いと指摘された。産業面では、生産性を高めたりデジタル化に向けた環境整備を進めたりする必要があるとの意見も出たという。県外出身者が多い美作大は、希望の資格を取得した上で自身の地元に帰って専門職に就いている実績を学生募集の強みにしていることなどを確認した。
10月に実施する第3回では、公立大の運営形態、国の財政支援制度を踏まえた上で同大公立化について話し合うとみられる。
今井氏は「将来にわたって高等教育機関が残ってほしいのは出席者共通の思い。最終的に一本の意見にまとまらないかもしれないが、良い方向性を示したい」としている。
岡山県津山市の「中・高等教育機能に関する有識者会議」の第2回会合が開かれる。美作大の公立化は次回検討
- 2020年8月28日
- 行政・公共