成名小学校(野村)で30日、ネットやゲーム依存をテーマにした授業があった。4、5年生33人とその保護者4人がスマートフォンやゲームの利用方法や時間の使い方について学んだ。
家庭教育の見直しや課題解決に向け、市教委が行う「新しい親学講座(通称LINK)」の一環として開催。学校教育課の家庭・地域連携係の井上嗣祥さんが講師を務めた。
5年生の教室では、自分をコントロールできなくなる「依存状態」やほとんどの時間をネットやゲームに費やしている「過剰使用」などを説明。「ゲームを4時間すると睡眠時間が大幅に減ってしまい生活に支障が出る」と危険性を指摘した。
その上で「家族との時間を大切にする。使用時間など各家庭でルールを決めて時間の使い方を考えてみよう」と呼びかけた。
井口宙杜君(10)は「ゲームを30分したら、お兄ちゃんとの会話の時間を楽しむなどして目を休める。健康に気を配り、上手にゲームと付き合っていきたい」と話した。
県の本年度の調査によると、市内の子どもがゲームやスマートフォンを2時間以上使用する割合は小学5年生では45・7%(前年度42%)、中学1年生は50・5%(43・1%)。年々増加傾向にあり、深刻な問題となっている。
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時間を大切につかうことを学ぶ児童