田邑地区に飛来した国の特別天然記念物・コウノトリ1羽が、同地区で2020年秋ごろと昨年2月ごろに目撃された同一の個体であることが8日、確認された。
住民によると数日前から、池や田んぼなどで姿が見られている。日本野鳥の会の影山克己さん(山方)はこの日、足環の撮影に成功。その色から、20年4月に兵庫県朝来市で生まれた雌で、過去に田邑地区に飛来した個体だと分かった。足環は兵庫県立コウノトリの郷公園(豊岡市)が装着したもの。約1年ぶりの””再会”に住民たちも喜びつつ、そっと見守っている。
影山さんは「成長するにつれて行動圏が拡大しているようだが、食料確保が困難と思われる冬季には、これまでの経験則から田邑地区に帰れば過ごせると、インプットされているのかもしれない。早く雄と巡り合ってくれればうれしいですね」と話していた。
昨年と同一個体の特別天然記念物・コウノトリ飛来