正月用のお飾り作りが津山市内の農家などで最盛期を迎えている。すがすがしいわらの香りが漂う中、新年への願いを込めて次々に仕上がっていく。
JAのお飾り部会メンバーで下高倉東の造園業・木多弘さん(68)は、自宅の作業場で10月末から開始。夏に青刈りして乾燥させた稲わらを器用な手つきでない、ふっくらと丸みのあるめがね型に整えていく。息子の政文さん(34)も手伝い、極小から特大まで約2700個を作る。
「新型コロナが早く収束し、明るい年になりますように。生産者が減る中、これからも伝統を守っていきたい」と木多さん。丹念な手仕事は中旬まで続く。
p
正月用のお飾り作りに励む木多さん親子