2018年7月の西日本豪雨で陥没被害のあった泰安寺=岡山県津山市=の県史跡「津山藩主松平家菩提所」の復旧工事が先月末完了し、7代藩主の弟・松平維賢(1788-1850)の墓が元通りになった。
豪雨の影響で、大名墓に隣接した維賢の墓周辺の地盤が30〜40センチ沈み、墓石自体も沈下。県と市が同年11月から19年3月にかけて調査を実施した後、補助を受けて先月着工し、幅、奥行き約10メートル、深さ1メートルにわたって掘削した。土壌改良を施して埋め立て、墓石を元の高さに設置。
安田勇哲住職(37)は「地盤が元々弱かったため過去にも同様の被害があったと聞いており今回、綿密な調査、しっかりした復旧ができ、津山松平藩代々の墓所を守っていく上で安どした」と話した。
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陥没被害から復旧した松平維賢の墓
泰安寺の「津山藩主松平家菩提所」の復旧工事が完了/岡山・津山市
- 2020年4月7日
- 歴史・文化