歌人、劇作家の寺山修司の命日の4日、一宮の津山寺山修司館で初めての「修司忌」が行われた。生前交流のあった館長・小谷啓子さん(66)は花を飾って故人をしのんだ。
寺山修司は1967年に美術家の横尾忠則らと劇団「天井浅敷」を結成。「毛皮のマリー」などを上演したほか、「田園に死す」といった映画も手がけた。83年に敗血症のため47歳で他界。今年で39回忌になる。
同館はファンたちが集える場所になればと、昨年12月10日にオープン。花は白と赤色の華やかなバラで出入口に飾っている。訪れた人たちの寄付金で購入した。当初は映画の上映会を開く予定だったが、コロナ禍の影響により中止した。
小谷さんは「寄付をいただき大変ありがたい。多くの人に知ってもらうために活動を続け、新型コロナウイルスが収束した後は、映画の上映や生誕祭などを計画したい」と話した。
同館では小谷さんが寺山修司とやり取りをした直筆のはがきをはじめ、関連書籍を展示している。開館時間は午前10〜午後5時。定休日は月曜日で、諸事情により休館する場合もある。
津山寺山修司館 「修司忌」
- 2021年5月6日
- 歴史・文化