津山市出身で日本弁護士連合会長に就任した小林元治さん(70)の講演会が20日、母校の津山高校で開かれ、「これからの司法と弁護士〜私の歩んだ道〜」と題して話した。
全国52の弁護士会を指導、監督する日弁連について「基本的人権の擁護と社会正義の実現をミッションに、高度の自治権を持つ」と前置き。常務理事として携わった裁判員裁判制度や法テラス(日本司法支援センター)の創設、今春から会長として多岐にわたる声明や意見書の発表、最高裁、法務省との「法曹3者」間や関係府省庁間の意見交換などに奔走する任務にふれた。
▽被災地支援▽犯罪被害者支援▽国・地方公共団体での勤務▽発展途上国の法整備▽国際機関での勤務―など弁護士が多様な分野で活躍していることも紹介。
法曹界を通じて社会を良くしようと決意した高校時代を振り返り、真剣に向き合ってくれた恩師、太田昇真庭市長や豊福恒弘歯科医院長ら畏友の存在が大きかったことを強調。
聞き入る生徒たちに「良き師、共に支え競える友を得てほしい。そして失敗を恐れずチャレンジし、失敗しても立ち上がれ。諦めなければ必ず結果は出る」とエールを送った。
同校と県人学生寮「鶴山館」OB会が主催し、生徒や会員ら約60人が聴講。
p
講演する小林日弁連会長
津山高校 日本弁護士連合会長 小林元治さんの講演会
- 2022年8月22日
- ひと