「注射器」で描き出す 現代美術家・高山さんが個展 独創的な世界へいざなう/岡山・奈義町

芸術 独創的な作品が魅了する高山夏希さんの県内初個展
独創的な作品が魅了する高山夏希さんの県内初個展=岡山県奈義町で
         

 岡山県奈義町豊沢の町現代美術館で、現代美術家・高山夏希さん(32)=東京都=の個展「気色(けしき)の目」が開かれている。多層な色彩の重なり合いによって描き出された平面作品(絵画)などが、来館者を独創的な作品世界へといざなう。6月11日まで。

 

 高山さんは絵画やインスタレーション、セラミック、彫刻などさまざまな媒体による作品制作で著しい活躍を見せているアーティスト。県内での本格的な個展は初めてで、43点を出展した。

 

 ギャラリーに並ぶ平面作品の数々は、キャンバスに注射器でアクリル絵の具を絞り出して描き出すユニークな手法で制作。何層にも重ねた絵の具を削り出して現れる複雑で微細な色層、細かな起伏による陰影によって表現している。「現代の情報技術によって薄れてしまった事物に対する感性を問題意識にし、人、動物、モノ、環境などが一体性を持った自然観を提示したい」と高山さん。

 

 「World of entanglement2023」と題した大作は、自身が経験した出来事から着想したもので、圧倒的な存在感を放つ。訪れた人たちは細部にまなざしを向け、作品に込められた意味を探っている。

 

 最終日午後2時からは、高山さんによるアーティストトークが開かれる。


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