県内の医療従事者約８万人を対象にした新型コロナウイルス感染症ワクチン到着

県内の医療従事者約８万人を対象にした新型コロナウイルス感染症ワクチンの優先接種に向け、５日までに米ファイザー社製の計約１万８０００回分が９医療機関に届いた。各医療機関では準備が整い次第接種を開始し、津山中央病院（川崎）は８日から実施する予定。
　同ワクチンは県南の一部の病院で先行接種が先月から始まり、今回は県が調整主体となる各都道府県への割り当て分で、ワクチン供給拠点にもなる「基本型施設」に配分。
　このうち津山中央病院には５日午後、９７５回分がトラックで配送され、院内に配備済みの超低温冷凍庫「ディープフリーザー」の中に収納された。コロナ患者に接する医師や看護師ら４９０人に接種する一方、連携型施設の医療機関にも配分して接種の効率化を図る。
　県内の基本型施設は計21医療機関が指定されており、今回届いていない真庭市湯原温泉病院（同市下湯原）、田尻病院（美作市明見）などは来週届く予定。
　接種のスケジュールは、県が調整主体の医療従事者に続き、市町村が行う高齢者約56万人が４月12日以降となる見込みでその後、基礎疾患がある人、一般住民へと順次行われるが、明確な時期は定まっていない。