県北観光振興「アートプロジェクト」準備委員会

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県北の観光振興を図る「アートプロジェクト」を県が2024年秋開催するのに向け、準備委員会の設立総会が26日、山下の津山文化センターで開かれた。国内外の美術家らによる現代アートを複数会場に展示し、周遊客を呼び込むことで地域経済の活性化につなげる計画で、10月をめどに実行委を立ち上げる。
 同プロジェクトは美作県民局管内10市町村と新見、高梁市をエリアに2カ月程度にわたって実施。プロアーティストによるオブジェや映像といった作品を数カ所に展示する予定で、候補地として津山市の歴史的な町並みや奈義町現代美術館などを想定しており、既存の観光スポットを織り交ぜた周遊、滞在の誘客増を目指す。
 設立総会には県とJR西日本、関係市町村、県文化連盟、県観光連盟から準備委員会メンバー約20人が出席。
 三浦智美県産業労働部長が「コロナ禍により自然の中で楽しむ新たな旅のニーズが高まる中、県北地域には大きな可能性があり、美作三湯芸術温度などの盛り上がりも感じる。アートを切り口に県北ならではのプロジェクトを開催し、成功させたい」とあいさつ。
 プロジェクト企画案の概要説明に続き、三浦部長を準備委の会長に選任。事業計画案、アート作品制作業務委託業者の公募案などを審議、承認した。
 今後、5月中旬には委託業者を公募し、6月上旬には決定して関連事業の準備を開始。10月ごろ実行委を立ち上げ、旗振り役となるアートディレクターを選任。23年度中にプロジェクトの詳細を決める。
 県は、本年度の瀬戸内国際芸術祭や岡山デスティネーションキャンペーンに次ぎ、継続的なにぎわい創出を狙いに同プロジェクトを計画。総事業費は24年度までの3年間で約3億円となる見込みで、うちJR西日本が1億3000万円を負担し、県が6500万円を支出。残りは文化庁の補助金などで賄う。

アートプロジェクトの企画案概要などについて審議する準備委員会のメンバー


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