伊原木隆太県知事は26日、臨時会見を開き、新型コロナウイルス感染拡大により、県内の病床使用率が暫定値で過去最高の51・2%に達したことを明らかにした。切迫度が最も高い「ステージ4(爆発的感染拡大)」の指標(50%以上)に該当し、26日から始まった新型コロナ特措法に基づく県民への協力要請への協力を改めて求めた。
確保している病床412床のうち、26日午前の集計で211床が使用されており、退院者のデータが正確に反映されていない可能性があるが、数値に大きな変動はないという。これまでは昨年12月15日時点の47・7%が最も高かった。
医療のひっ迫状況について知事は「このままでは感染しても、入院して治療を受けられない状況となる。状況が悪化すれば、より強い措置をとらざるを得ない」と危機感をにじませ、5月16日までを期間とする協力要請について「不要不急の外出や飲酒を伴う会食、感染拡大地域との往来などは厳に控えていただきたい」と呼びかけた。
県内では今月に入って感染状況が悪化し、23日に4段階の切迫度で2番目に高い「ステージ3(感染急増)」に引き上げられている。
知事会見
- 2021年4月27日
- 行政・公共