広島の原爆投下から76年目を迎えた6日、県被爆者会津山支部(山本弘支部長)は、総社の神楽尾公園にある美作地区原爆慰霊碑前で祈念式を開き、犠牲者の冥福と世界平和の実現を祈った。
会員ら約20人が参列。一人ずつ焼香し、原爆が投下された午前8時15分に黙とうをささげた。3歳10カ月で被爆したという真庭市横部の青木綾子さん(79)は「防空壕に逃げ、とても怖かった記憶がある。その後、比治山へ行くと夜も明るかった。被爆を体験した人が少なくなる中、これからも平和が続くことを願い、語り継いでいきたい」。最年少出席者の鶴山中学校3年・亀井琉花さん(14)は「原爆が落とされ、たくさんの人が亡くなったことを私たちの年代がしっかりと受け継ぎ、次の世代へ伝えていきたい」と話した。
原爆慰霊碑は、県美作被爆二世の会の木原賢一会長(67)の父・徳二さんが中心となり、1980年に建立した。465人の名簿が納められている。
美作地区原爆慰霊碑前で祈念式