美作市議会は23日、元小学校長を教育長に充てる人事案などを専決処分して議会の権限を軽視したなどとして、萩原誠司市長の問責決議案を可決。最終日(26日)を前に、議案審議未了のまま6月定例会を閉会した。法的拘束力はないが、同市議会で問責決議案が可決されるのは初めて。
萩原市長はこの日の本会議で、18日に否決された教育長人事案、新型コロナウイルス対策の本年度一般会計補正予算案など10議案を22日付で専決処分したことを報告し、これを不服とする市議が問責決議案を提出。8対8の賛否同数となり、岡本泰介議長の裁決で可決された。専決処分の承認については審議されないままだった。
萩原市長は19日、教育長の人事案否決で議会に混乱を招いたとして、7月25日付の辞表を岡本議長に提出。翌26日に告示される市長選に立候補する意向を示している。
美作市議会、市長の問責決議案を可決/岡山・美作市
- 2020年6月24日
- 行政・公共