特殊詐欺被害を未然防止したとして美作署は19日、滝本郵便局(奈義町滝本、岩崎俊次局長)と局員の藤原誠さん(32)=籾保=に感謝状を贈った。
今月9日に来局した60代女性=津山市=が、スマートフォンで通話しながらATMを操作していた様子を藤原さんが不審に感じ、声を掛けた。女性が「市役所の人から保険料の還付金が3万円ほどあるので金融機関に行くよう指示された」と話したため、詐欺の可能性が高いと判断し、振り込みを制止して同署に通報した。
同局で平田正典署長が感謝状を手渡し、「未然に防いでいただきありがたい。今後も水際対策への協力をお願いする」と礼を述べた。
藤原さんは「被害に遭わずに済んでよかった。普段からATM操作をしているお客さんには声掛けしており、これからも注意していきたい」と話した。
県下の昨年の特殊詐欺被害は102件、被害総額5億2010万円に上り、一昨年(102件、同2億1860万円)比で被害額は2倍以上となっている。
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感謝状を受け取る藤原さん(右)と岩崎局長
美作署特殊詐欺未然防止で滝本郵便局に感謝状
- 2021年2月25日
- 事件・事故