岡山県は2022年12月20日、美咲町の農場で飼育するアイガモから高病原性H5亜型の鳥インフルエンザを検出したことを明らかにした。飼育されているアイガモ全2万3000羽の殺処分を始めた。近隣の養鶏場では今のところ異常はないという。
県によると、19日朝、「数日前からアイガモが死に始めた」と津山家畜保健衛生所(草加部)に連絡があり、簡易検査をした13羽のうち6羽から陽性を確認。その後、遺伝子検査を実施した。
殺処分は県と町の職員ら約50人で行い、並行して汚染物品の埋却、消毒作業も明日まで進める。
ウイルスが検出された農場から半径3㌔圏内を鶏や卵の移動制限区域、同3〜10㌔圏内を搬出制限区域とし、畜産関係の車両を対象とする消毒ポイントを津山、美作市、久米南町の計4カ所に設ける。
鳥インフルエンザは、A型インフルエンザが引き起こす鳥の病気で、高病原性と低病原性に区分される。国内では鶏肉や卵を食べて人が感染した事例の報告はない。
美咲町で鳥インフルエンザ発生
- 2022年12月20日
- 行政・公共