美咲町の工業用地に高原木材工場建設

経済・産業
         

 美咲町の工業用地に、土木建築資材製造販売の高原木材(石松勇志社長、熊本県八代市)の岡山工場建設が決まり23日、原田の町役場で立地調印式が行われた。同町発足(2005年)以来初の誘致企業となり、来年2月に着工、8月の操業開始予定。
 計画では、業務拡張に伴い旧北部グラウンドの書副と百々にまたがる敷地約2万2300平方?を購入し、鉄骨平屋建て約500平方?の工場兼社屋を整備。主に杉の間伐材に防腐・防蟻処理を施した基礎用杭木などの「環境パイル」を生産し、これまで九州中心だった供給エリアを中四国へと広げる。従業員は当初7人程度を新規雇用し、3年後には計15人に増やす計画。用地代を含む総事業費約2億円。
 調印式で協定書を交わした青野高陽町長は「CO2を大幅に削減する環境パイル工法を用いるなど、SDGsへの取り組みの面で我が町の目指す方向と一致しており、町内産木材の活用、雇用創出も期待している」。石松社長は「これまで九州を地盤にしてきたが、鳥取、島根、四国、大阪もマーケットの視野に地の利があると判断した」とあいさつした。
 同社は1905年創業。資本金4800万円、年商19億円(20年6月期)、従業員数約70人。

協定書を交わした石松社長(右)と青野町長


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