西苫田公民館 第40期美作本因坊戦 挑戦者決定戦

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山本五段

県北一のアマチュアの棋士(囲碁)を決める第40期美作本因坊戦の挑戦者決定戦(津山朝日新聞社主催、津山囲碁協会主管)が28日、小原の西苫田公民館で開かれた。熱戦の結果、大東邦雄七段(72)=北園町=と、山本豊五段(68)=川崎=が出場権を獲得した。
 今期の大会は昨年、池田晃一七段が2回目の永世位に就任したため、空位をめぐり10人が対戦した。
 トーナメント戦で、持ち時間50分で行った。机には新型コロナウイルス感染症対策用パーテーションを設置した。会場内は碁石を打つ音が静かに響き、真剣勝負が繰り広げられた。準決勝には大東七段と山本五段、足立俊幸六段、政岡周作七段が勝ち上がり、決定戦は山本―足立、政岡―大東の組み合わせで対局した。
 山本―足立戦は、山本五段の白番で開始。序盤から中盤まで戦いの連続だった。終盤はコミかかりの形勢で、黒が勝負手を放ち、形勢が接近したが、黒が足らずと見て投了。白が中押し勝ちした。
 政岡―大東戦は、黒番の大東七段が先手の効力を生かし、安定した試合運びで終始優位を保ち、盤面で13目勝ちした。
 山本五段は初のタイトル挑戦で「勝てるとは思っていなかったが、今日は運があった。大東さんは僕の先生。胸を借りるつもりで頑張りたい」。
 大東七段は1999年に永世位を獲得している。「今年は県内のアマチュア5大会に出場し、ベストフォーに2回入っており調子は良い。本因坊に返り咲けるよう、頑張りたい」とそれぞれ決意を述べた。
 大東七段と山本五段を除く上位入賞者は次の通り。
 ▽?政岡周作七段?足立俊幸六段?杉原正六段?藤本久士五段?池田正人六段?福田昌宏六段
 決定戦は4日に同所で、三番勝負で行われる。

大東七段


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