誕生寺支援学校(久米南町上弓削)高等部によるアンテナショップ「野の花ショップ〜夢元(ゆげ)〜」の移動販売が28日、同町南庄のももっ子くめなんの作業場で開かれ、大勢の買い物客でにぎわった。生徒たちは笑顔で接客し、地域に元気を発信した。
生産コース3年生全員の約30人が参加した。生徒たちは各担当に分かれ「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」と声を張り上げ、授業で作った花の苗や木工、エコバッグ、焼き物など多彩な製品を販売。カフェコーナーではマドレーヌとコーヒーのセットなどを提供し、人気を集めた。県農商が生産した野菜も並んだ。
花や野菜を購入した地元の川上恵美子さん(75)は「アンテナショップが近くに来ると聞いてとても楽しみにしていた。生徒たちの頑張っている姿がうれしく、少しでも協力できればと商品を選んでいます」とにっこり。
花の販売を担当した生徒会長の楢木壱徳さん(17)は「たくさんのお客さんが来たので少し緊張したが、笑顔での接客を心がけている。相手に喜んでもらえると自分たちもうれしい」と話していた。
アンテナショップは実習を通じて自信と働く意欲を育み、将来の自立につなげるのが目的。普段は下弓削のJR弓削駅舎内で火曜と木曜日に開店。その一環で移動アンテナショップを行っており、次回は25、26日午前10時半から、山北の津山市役所で初めて開く。
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