谷口圭三市長らと小中学校教員との学力向上をテーマにした懇談会が4、5の両日、津山市役所で開かれ、市内2小中学校の取り組みを聴き、今後に向けて意見交換を行った。
全国学力・学習状況調査で近年成果を上げている鶴山中学校と林田小学校が参加。それぞれの取り組み内容を市長や有本明彦教育長、粟野道夫教育次長に説明した。
4日は鶴山中と行い、齊藤員由校長や3年生の担任ら5人が訪問。同校は同調査で一昨年度初めて理科と国語A、昨年度には国語と数学で全国平均正答率を上回った。学力が改善した理由として、教諭らは「一番は落ち着いた学習環境づくり」と強調した上で、過去問題・データベースの活用、生徒同士の教え合いと人間関係づくり、提出物一覧カレンダー、近隣高校と大学との連携による学習支援といったさまざまな取り組みを紹介。ほかにも、履き物をそろえたり、良い行いに対する表彰、いじめアンケートを実施したりするなど、組織を挙げた学校づくりを述べた。
市長らは市内の学力底上げへの参考にしようと熱心に耳を傾け、就学前教育のあり方や勉強への意欲を高める方法などについて質問していた。
有本教育長は「一人ひとりに寄り添ったきめ細かな対応が結果になっており、先生たちの思いや日ごろの学校でのチームワークも感じた。この組織体制を鶴山中のスタイルとして今後も確立していってほしい」と話していた。
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学力向上について意見交換する市長や鶴山中学校の教員たち