鏡野町出身のプロレタリア文学、新感覚派の作家・片岡鐵兵に関する直筆の手紙や書簡が鏡野町立図書館(竹田)に寄贈された。館内にある片岡鐵兵文学記念館に常設展示として一般公開している。手紙や書簡は初公開。
片岡の友人で元合同新聞社副社長の杉山栄に宛てた肉筆のはがき1通と手紙3通。孫の杉山健二郎氏(岡山市在住)から寄贈を受けた。「執筆に悩んでいる。トンと書く情熱が出ません」などと書かれている片岡の素顔に迫る資料。
片岡は1894年、苫田芳野村(現・鏡野町)に生まれた。横光利一や川端康成らと文学雑誌「文芸時代」を創刊している。
同図書館主任の福島久美子さんは「作品に、作家の本当の気持ちは出てこない。自筆の手紙が奇跡的に出てきてわかったが、手紙をずっと残してきた人がいるからだということに感激した。郷土出身の文人についてもっと知ってほしい」と話した。
今後は芥川賞受賞作家の石川達三が杉山栄宛てに送った手紙から読み解く片岡鐵兵の展示も企画予定。
午前10〜午後6時(毎週月曜、祝日休館)
問い合わせは、同館(■547700)。
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片岡鐵兵の新資料に見入る来館者
鏡野町出身 作家・片岡鐵兵に関する書簡など寄贈