コロナ禍の影響で中止した鏡野町の2021年成人式が14日、同町竹田の中央公民館で行われた。集まった若者たちは恩師や級友たちとの再会を喜び合いながら、改めて社会人としての自覚を胸に新たな一歩を踏み出した。
「2年越しの成人式」と題し、町が一生に一度の大切な思い出づくりにと実施した。対象者は2000年4月2日から01年4月1日までに生まれた133人(男性71人、女性62人)。このうち51人(男性31人、女性20人)が出席した。
式典で、山崎親男町長は「若者のたくましい情熱と豊かな感性は世の中を動かすエネルギーとなる。多くの経験を積み、社会の原動力になってほしい」と式辞。成人代表として大学4年・亀川桃加さん(22)=同町寺和田=が「社会人として責任を持って行動を慎み、社会に貢献できるように努力する」と決意を述べた。また、今から7年前の中学3年時に担任だった教員たちも駆け付け祝福した。
「思い出アルバム上映会」では、中学校時代の行事や学校生活を撮影した写真がスクリーンに映し出され、参加者は当時の自分や友人たちの姿を懐かしそうに眺めていた。
薬品会社に勤務している椋代祥太さん(21)=同町真加部=は「式ができないと聞いた当時はショックだった。2年たったが祝福してもらえて大変うれしい。将来は鏡野町の振興や発展のためにできることをしたい」と語った。
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式典で決意の述べる成人代表の亀川さん
鏡野町 2021年成人式