2020年鳥獣による農林業被害額/岡山県

行政・公共 獣に食い荒らされたトウモロコシ畑(県提供)
         

 美作県民局は、シカやイノシシなどの鳥獣による2020年の農林業被害額をまとめた。管内10市町村の被害総額は1億515万円で2年ぶりに減少(前年比2.5%減)し、捕獲推進の影響とみられる一方、津山地域ではこれまで皆無だったサルによる食害が出ている。
 地域別では、勝英地域(美作市、勝央、奈義町、西粟倉村)は前年比11.9%減の3745万円で、うちイノシシが同17.9%減の1211万円。津山地域(津山市、鏡野、美咲、久米南町)は前年比3.4%増の4810万円で、うちシカが同12.0%減の775万円、イノシシが同5.7%減の2125万円の一方、新たにニホンザルの被害が207万円。真庭地域(真庭市、新庄村)は同4.2%増の1958万円で、うちサルは同26.3%増の167万円。
 管内被害の種別では、イノシシが前年比8.7%減の3763万円、シカが同6.3%減の2957万円の一方、サルは同162.4%増の517万円と倍増以上となっている。
 「津山、勝英地域でイノシシ、シカの捕獲が進み、被害が減少した。ニホンザルは群れで生息している真庭地域から、一部が津山地域まで行動範囲を広げているとみられる」と同局森林企画課。
 獣の生息域に重なる中山間地域が大半の管内被害額は、県内の被害総額(2億6410万円、前年比3.5%減)の約4割を占める。管内10市町村では現在、猟友会員ら計約1100人を非常勤職員の「鳥獣被害対策実施隊」に任命し、捕獲を推進。初心者には専門業者による実践的なわな猟の現地講習を実施している。同局では各種補助制度により捕獲や集落ぐるみでの防護柵設置を奨励。
 同局農畜産物生産課では「個体数を減らす取り組みを継続する一方で防護柵の設置を広げ、両輪で被害抑制につなげている。サルについてはブドウなど果樹の被害が目立つ中、真庭地域では金属柵と電気柵を組み合わせた防御を試みており、津山地域でも検討中」としている。
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獣に食い荒らされたトウモロコシ畑(県提供)


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