ｅ―Ｔａｘ（国税電子申告・納税システム）の利用を推進「確定申告スタート」/ 岡山県津山市

　２０２２年分所得税の確定申告が１６日から始まり、津山税務署（田町）でも市民が順次訪れて書類を作成、提出している。コロナ禍を踏まえて時間帯指定の入場整理券を配布する一方、インターネットによるｅ―Ｔａｘ（国税電子申告・納税システム）の利用を推進。申告期限は所得税と復興特別所得税、贈与税が３月１５日まで、個人事業者の消費税、地方消費税が同３１日まで。
　午前９時から別館に設けた申告会場で人数制限をしながら対応。来場者はそれぞれ「スマホコーナー」のブースで職員にアドバイスを受けながらスマートフォンを操作して入力するなどし、初日の午前中は混雑もなくスムーズだった。
　申告書はこれまでＡ、Ｂの２種様式があったが、今年から一本化。マイナンバーの記載が必要で、国税庁ホームページから出力した用紙で提出する場合もマイナンバーカードの提示、または同カードか通知カードと本人確認書類（運転免許証など）の写しの添付が必要となる。
　確定申告が必要なのは▽事業所得や不動産所得などがあり、年間の所得金額が所得控除の合計額を超える人▽土地、建物などを譲渡した人▽サラリーマンでは、給与の年収が２０００万円を超えるか給与以外の所得が２０万円を超える人、２カ所以上から給与を受けている人―など対象。
　相談時間は午前９時から午後５時（受け付け４時まで）までで、医療費控除、住宅ローン控除、寄付金控除など税金が戻ってくる「還付申告」も受け付けている。
　またｅ―Ｔａｘは申告期限まで２４時間利用可能。パソコン、スマホでの申告にはマイナンバーカードか、ＩＤ・パスワードの入力が必要。
　同署では「入場整理券は当日、直接配布（８時半〜）し、ラインでの入場予約もできる。ｅ―Ｔａｘについては、給与所得や公的年金、雑所得、一時所得に加え、青色申告決算書、収支内訳書もスマホで作成可能になっている」と呼びかけている。
　問い合わせは、津山税務署（☎０８６８－２２－３１４７）。