全小中学生に1人1台のパソコン端末が配備されたことを踏まえ、教員のICT(情報通信技術)活用能力や児童生徒の学力向上の取り組みを進めようと、岡山県津山市教委は19日、先駆的な実践をしている市内小中学校の教員6人を初の「ICT活用推進委員」に委嘱した。
国の「GIGAスクール構想」により、各校では昨年度から日常的に授業などで端末が活用されている。しかし、学校間や校内でも活用に差が見られることから、端末を使った授業実践を提供したり、市教委と連携して活用状況の情報収集・発信に努めたりするため、同推進員を委嘱、配置することにした。
ICTを活用した授業改善や活用推進、校内の組織体制の充実、市内外の好事例の収集と市内への普及などを図り、児童生徒の学力向上につなげる。
委嘱式では有本明彦教育長が委嘱状を交付し「市のICT教育をさらにレベルアップする推進役として、子どもたちが楽しんで学ぶことができるよう意見を出し合ってほしい」とあいさつ。6人はそれぞれの実践事例などを紹介した。任期は4月1日から来年3月31日までの1年間。
喬松小学校の國貞智宏教諭(33)は「子どもたちが自分でやってみたいと思えるものを提供し、楽しんで学べる環境づくりを目指したい」と話していた。
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委嘱状を受け取るICT活用推進委員