NPO法人「みる・あそぶ・そだつ 津山子ども広場」代表理事  松尾滋介さん

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NPO法人「みる・あそぶ・そだつ 津山子ども広場」代表理事 
松尾滋介さん

 NPO法人化から20年の節目に代表理事に就任した。「幼少期から子ども広場で育った経験を活かし、10年後も親子が笑って過ごせる場所を守っていきたい」と抱負を語る。
 前身の「津山子ども劇場」創立時(1986年)に母親が役員で、自然に入会。「手伝いの際、普段見ることのできない舞台裏を見たり、装置を触ったりすることがうれしく、目の前にいる劇団員さんは憧れのヒーローだった」。
 会員は約180人おり、年6回程度の生の舞台鑑賞と、多彩な体験活動を行う。「演者さんの心のこもった演技に子どもたちは楽しさだけでなく、悲しみや感動などさまざまな感情を受け取る。想像力を働かせることが『心の豊かさ』につながる」。
 数値では測れない「非認知能力」育成の大切さを強調。「津山市は周辺に比べて後れをとっている。行政には学習面の充実だけでなく、そうした環境整備や事業を訴えたい」。
 「子どもの心を育てるにはまず大人の心を育てることも必要。ただ人を集めるのではなく同じベクトルを向く人々と話し合い、津山の親子のためにしっかり支援していく」
 妻でピアノ講師の冬美さん(45)も出身地の福岡県の子ども劇場で育った。4人の子どもも津山子ども広場で育ち、長男はミュージシャン、長女は俳優。本業は自動車整備士で、釣りやプラモデルなど多趣味。東一宮。46歳。


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