津山東高校食物調理科の2年生40人が22日、岡山県津山市上横野の畑でショウガの収穫を体験した。地場食材とだしを活用したレシピ開発「だし活」の一環で、春に植えたショウガが立派に育ち、生徒たちは泥にまみれながら掘り取りに挑戦した。
ほ場(約2アール)では、協力農家の中井秀男さん(79)=同所=から掘り方を教わり、うねに土起こしフォークを入れると、みずみずしい根株が顔を出した。生徒たちは「すごい!」「いい香り」と歓声を上げながら、茎をはさみで切り落とし、親ショウガと分けてコンテナに入れた。
内藤百花さんは「スーパーでしか買ったことがなかったので、一から育ててみて、農家さんのありがたみがよく分かりました」と話した。
この日は、高田小学校3年の児童14人も体験学習の一環で見学。地域の食材が育つ様子を興味深そうに見つめた。
収穫体験は12年目、「だし活」は14年目。産学官民が協力して進める取り組みで、津山東高校、津山市、マルイ、味の素、JA晴れの国岡山、地元農家などが連携。地元の味を未来につなぐ活動として行っている。
