岡山県真庭市蒜山地域で7日、特産品の「ひるぜん大根」の本格的な出荷が始まった。高原の冷涼な気候と火山灰からなる柔らかな土壌で育った大根は歯ざわりが良く、みずみずしさと甘みがあるのが特徴。11月中旬まで県内や鳥取県の市場で販売される。
8戸の計14㌶の畑で生産しており、今年は夏期と秋期を合わせて約700トンの収穫量を見込んでいる。春先の寒さで成長が遅れぎみだったが、その後、ほどよく雨が降るなど天候に恵まれ、順調に育ったという。
この日、同市蒜山上長田の選果場では、早朝に採れた新鮮な大根約1万本(約10トン)が運び込まれ、スタッフ20人が分担して作業を開始。きれいに洗い、葉を切り落とした後、大きさや形を見ながら等級ごとに箱に詰めていった。
JA晴れの国岡山蒜山大根部会協議会の井藤文仁会長(65)は「実太りした品質の良いものができたと思う。暑くなる時期はサラダにして食べてもおいしい」と話していた。