第31回「理波展」が17日、岡山県津山市新魚町のアルネ津山4階・市立文化展示ホールで始まった。趣向を凝らした書作品が来場者の目を楽しませている。21日まで。
書家の山下虔華さん(64)=小原=が主宰する「遊之会」の小学生~80代のメンバー40人が、近作100点を出展した。
今回は今年の干支にちなみ「りゅうの遊び 龍まみれ」をテーマに、作中に龍が登場する短歌や俳句、詩文、和歌などを中心に流麗な仮名や調和体でつづられ、存在感を放っている。
子どもたちが名前のかな文字を一筆で書き、龍の胴体に見立てた「龍体ネーム」や、「あひるの会」のダウン症児たちが創作した絵馬のアートも目を引く。龍の王として知られる「九頭尾」を表現した白い立体、趣深い篆(てん)刻も並ぶ。
山下さんは「一人ひとりの個性があふれる力作がそろった。じっくりと楽しんでほしい」と話している。