戦地などを取材する報道カメラマン・渋谷敦志さん(東京都)の「ウクライナ写真展」が岡山県鏡野町の中央公民館で開かれ、現地の様子を伝える写真の数々が命や平和の尊さを訴えている。16日まで。
平和について考えるきっかけにしてもらおうと、山田養蜂場が開催。22点を展示している。
子どもたちの学びが突然断ち切られた小学校の教室は壁が崩落し、ガラス片が散乱。ミサイル攻撃を受けた集合住宅で、埋もれた住人を救助する消防隊員の懸命な姿。銃弾の痕がある焼け焦げた車体に描かれたヒマワリの絵など、激しい戦いが今も続くウクライナの現実を伝えている。
侵攻にほんろうされる人々を取材した写真もあり、「戦わなければ悲しい未来が待っている」といった言葉も紹介されている。
同町の70、80代の女性2人は「日本では終戦記念日が近い。人を殺すことはいけないし、平和でなければならない。写真には心を揺さぶられた」と話していた。