食糧難に苦しむ国を援助する「アジア・アフリカ支援米活動」に取り組む高野小学校=岡山県津山市=の2、5年生計135人が9日、同校近くの実習田で地域住民や保護者らと一緒に稲刈りを行った。収穫した米は10月下旬にアフリカのマリ共和国に送る。
5月に田植えをした田んぼ(日笠栄さん所有、約15アール)はアキタコマチの稲穂がたわわに実り一面が黄金色に。子どもたちは地域の人らから株のつかみ方や鎌の刃の当て方を教わった後、役割を分担して早速作業を開始。2年生は鎌を手に「ザクッ、ザクッ」と1株ずつ慎重に刈り、5年生は刈り取った稲を麻ひもで束ねてはぜにかけていた。
2年生の川崎心暖さん(7)は「丁寧に教えてもらったので上手に刈り取れた。マリの人たちがこのお米を食べておいしいって喜んでくれたらうれしい」と話した。
取り組みは「食とみどり・水を守る」岡山県労農会議の呼びかけに応じ、28年前から続けている。10月には、活動を知ったマリ出身で日本在住の大学教授と留学生たちが来校し、5年生と交流する予定。