新興俳句の旗手・西東三鬼を顕彰する第31回「西東三鬼賞」(同賞委員会主催)の表彰式が28日、岡山県津山市の津山市役所で行われた。
関係者約30人が出席し、同賞委員長の谷口圭三市長が「今回も幅広い年代、海外からも昨年を上回る応募があり、広く周知されていることを感じている。さらにこの三鬼賞が発展するよう取り組んでいきたい」とあいさつ。入賞者に表彰状と副賞などを贈呈した。
「人は赤馬は青紙代田掻く」の句で大賞に輝いた千葉県柏市の山崎寿仁さん(70)は「共感できる俳人として形式にこだわらない山頭火の直感的なとらえ方、革新的な三鬼の姿勢も見習うべきと思う。受賞を機に心機一転、俳句の道を進みたい」と思いを述べた。
今回、同賞の公募には国内外の632人(13~98歳)から4394句が寄せられ、大賞のほか秀逸10句、佳作30句が入賞した。