「古い写真絵葉書から見た津山」展が開かれている岡山県津山市新魚町の市立図書館で3日、所蔵者の赤坂健太郎さん(瓜生原出身、岡山市在住)によるギャラリートークが開かれ、市民ら15人が津山の歴史をたどる風景の解説に聞き入った。
明治から昭和までの絵葉書30点を26日まで展示している。新修津山市史民俗編執筆者で、津山おくにじまん研究会代表の赤坂さんは、日本の絵葉書について「登場したのは明治33(1900)年で、40年ごろから全国的に発行のブームとなった。今とは性格が異なり、かつては『情報伝達』の役割を担った。昭和30年ごろから発行は衰退していった」と説明。
人力車が写る衆楽園、津山城の古材を使ったと伝わる作楽神社のかつての神門、津山城の全景と津山大橋、昭和12年に鉄鋼製に架け替えられた今津屋橋など、一点一点について話した。訪れた人たちは懐かしい記憶に浸りながら、熱心に見聞きしていた。
「古い写真絵葉書から見た津山」展 ギャラリートーク